医療通訳士1級 合格体験記

2023年12月

常田 純子

 英語が好きで長く学んできましたが、医療分野は全く新しい世界でした。こんなにも知らない世界があったのかと、とても新鮮で楽しかったです。

通訳案内士に合格後、様々な研修を受ける中、医療現場では通訳ができる人が必要とされていると聞いて、挑戦してみたいと思いました。

最初は医療の知識も単語も全くない状態からのスタートでしたが、石坂先生の授業はわかりやすく、身体の知識と英単語、実際の診療英会話表現を口に出してどんどん練習しました。

知識が増えるにつれて面白くなり、次第に学習にのめり込んでいきました。医療単語は綴りも発音も難しかったですが、ちょうど半分経った頃に中間テストがあり、いい復習ができました。

残り半分が終わると終了テストがあり、全体の良い復習ができました。

そして、その先に医療通訳技能検定試験がありましたので、過去問題集を用いて、先生のテキストを読み返して挑戦しました。

先生のお人柄で授業は和んだ雰囲気で、生徒の皆さんも穏やかで、講座中に情報交換も頻繁にありましたし、講座終了後も勉強会を開いて知識の交換をしたり通訳練習をしたりと交流が続いています。仲間の支えもあって、3月に講座を始めてから10ヶ月で1級を取得することができました。

1級を取得すると、総合病院で実習研修を受けることができます。実践を積んで、必要とされる通訳士を目指します。ありがとうございました。これからも末長く、よろしくお願いいたします。


合格体験記

松田 千穂 (2023年度春期講座受講 2023年度秋季医療通訳 技能検定試験 筆記試験1級合格 ロールプレイ1級合格)

去年の11月、市のボランティア通訳研修を受けて、医療通訳というものがあると初めて知り、「私もやってみたいな、でもどうやって勉強していけばよく分からないな。」そんなことを漠然と考えているとき、以前お世話になっていたCELから石坂先生の医療通訳養成学院を紹介するメールが届きました。「なんて、グッドタイミング!これはもう運命かも!」と思い、講座を申し込みました。

講座を申し込んですぐ、医療通訳検定試験の過去問を取り寄せました。問題を見てみると、本当にチンプンカンプンで、血管の名前やら、臓器の働きやら病気やら検査やら治療やらが日本語と英語でいっぱい書いてあって、本当に自分がこれをできるようなるんだろうか、きっと何年もかかるんだろうな、と不安に思ったのを覚えています。医療の知識ゼロ、もう何年も使っていないから英語のほうもイマイチ、というところからの出発でした。

 授業は体の構造と機能をまずしっかりと丁寧に教えてくれたので、基礎がない私にはありがたかったです。例えば肺の機能と構造をしっかり学んだあと、そこに起りやすい病気、検査、治療などを日本語と英語で学びます。毎回ロールプレイもあって、医療通訳の練習もしっかりできます。病院でよく使いそうな表現「腕を出して袖をまくってください。駆血帯を巻きますね。」なんてセリフを通訳していると、気分はもう医療通訳士!とっても楽しかったです。毎回やっていると、初めは一生懸命覚えて言っていたセリフが、段々自然と口をつい出てくるようにもなってきました。

 最初のころは、医療単語を覚えるのが大変でした。医療単語はラテン語やギリシャ語が語源であるものが多く、普通の英語とはちょっと違う感じがして、読めないし、覚えづらいし、厄介だなあと感じていました。でも、石坂先生はいつも優しい声で歌うように当たり前のように、難し気な病気やら臓器やらの英単語をささやくので、「あ、これは普通なんだ。当たり前のことなんだ。」と、脳が錯覚して、結構自然に覚えられました。

 病気のことや手術や治療の説明も難しくて、とっつきにくいはずなんですが、石坂先生の話には、自分や家族がその病気にかかった時の話しや、元受講生の手術の経験談など、実際の具体例がたくさんありました。身近な人の実際の体験談を聞いていると、とても分かりやすく、また興味深く、また他人事でない感じがして、自分も健康に気を付けようと思いました。

 講座が半分ほど終了したところで、医療通訳技能検定試験を時間を図って問いてみました。あれほどチンプンカンプンだったのに、6~7割くらい正解していて、感動したのを覚えています。このままの調子で講座を頑張れば、きっと大丈夫なんだと思えました。

 講座の最後には修了試験があり、そのテスト範囲を必死に勉強しました。無事修了試験に合格して、いよいよ医療通訳技能検定試験の過去問を集中して勉強しました。過去問は試験までに2回ずつ解きました。本番の試験はそれほど難しいとは感じず、落ち着いて解くことができました。

 一次試験が終わった次の日から二次の勉強を始めました。二次の過去問題は講座で使っていたテキストよりずっとずっと難しくて歯が立たない、と思いました。それでも、自分で録音して、それを通訳する練習を繰り返していました。そんな時、同じ一次を通過した受講者から「みんなで一緒に2次の練習しようよ!」とお誘いがありました。本当にありがたかったです。それからは、ロールプレイをみんなで順番にやって、アドバイスをしあいました。あと、テキストの模範解答で言いづらいところを言いやすい表現に変えたり、あるいはこういう言い方もあるよねと相談しあったりしました。難しい単語とかがあって、(これは私には覚えられないなー)なんて思っていると、バイリンガルの方が、「実はネイティブはよくこの単語使っててね、例えばこんな時に・・・」なんて話を聞いていると、(あ、難しくないんだ。普通のことなんだ。)と、覚えることができました。

2次の試験日まで、ほとんど毎日集まって練習しました。やっているうちに、段々力がついていくのが分かりました。私より上手な人の通訳を聞くのは勉強になったし、刺激にもなりました。春に合格された方からの情報で、「英語はすごく早いし、日本語はとにかく長い」と聞いていました。なので、最後の方の練習は短く区切らずに、できるだけ長く読みました。そして、患者役はバイリンガルの方が意識して早く読んでくれました。これがものすごくいい練習になりました。本番はそこまで早くなかったし、長くもなかった(笑)

2次試験のテーマは「緑内障」でした。「えー、白内障なら知っているんだけどなー。緑内障は分からないわ。」と思いながら通訳してました。案の定、医師の手術の説明がよく分からず、一度聞きなおしたんですが、やっぱりよく分からず、分かったところだけ通訳して先に進みました。試験後「医師の説明のところがうまくできなかったな。でも他のところはちゃんとできただろうから、今回は2級合格かな。」と思っていました。

2週間後、結果が来て、1級合格だと知りました。自分でもびっくりしています。実は今回は全員一級合格は無理だったに違いないと感じていて、次回の二次に向けてまた勉強会を続けていこう、次こそは頑張ろうと、誓い合ったところでした。

この勉強会はとてもためになるし楽しいので、私も今後も参加させてもらうつもりです。これからもみんなで励ましあって成長しあえたらいいなと思っています。この講座を通じで本当にいい仲間に出会えたと感謝しています。講座を受けた今年は本当に充実していて、この10年で一番成長できた1年になったと感じています、医療英語なんて何にも知らなかった私をここまで自然に導いてくれた先生には本当に感謝しています。考え抜かれた授業構成と選び抜かれた資料やテキスト・参考文献で、チンプンカンプンだった私が最短で1級合格を手にできたと思っています。本当にありがとうございました。


合格体験記   A.T

「また今回も同期受講生が次々と1級に合格し、私だけが取り残されてしまった。

 自分の英語力の低さを痛感し自信がどんどん失われていく。」

そんな失意のどん底で、孤独感を募らせていた時、石坂教室のURLを見つけました。

前校で基礎講座+応用講座2回再受講を経験し、試験勉強の仕方も分かっているのに、合格できない。あと一

歩の何かが欠けている。医療通訳の勉強を始めて2年が経過し焦っていた時でした。

「私の目標はただ1級に合格することなのか?」自問自答しながら石坂教室の体験授業を受けました。

今まで、試験に合格することだけを目標に、フレーズ練習、ロールプレイを繰り返していたので「Tさん

、おはようございます~」と1人1人に丁寧にご挨拶をされて始まる石坂先生の授業に心がとても軽くなり温

かくなりました。そして、「海外の方は言葉が通じない異国の地で病気となり、本当に大変不安な気持ちを

抱えていらっしゃいます。1人でも多くの方が医療通訳に興味を持ってくださることが嬉しくてなりません」

という先生のお言葉にハッとしました。目先の目標にばかり目がいっていたこと、テスト対策ばかりに気持

ちがいき焦っていたことを反省しました。初心にかえり新たな気持ちで医療通訳の勉強に取り組もうと石坂

教室の申し込みを決めました。

 石坂教室では、各器官の働き、仕組み等を総合的に英日で勉強します。厚労省の単語集以外の単語もたく

さん学べます。授業を受ける度に、点と点だった知識が線に結び付いていくような感じがしました。病気の

機序が分かってきて、今まではスクリプトの英語を丸暗記していたのが内容と共に頭に入ってくるようにな

りました。患者さんの症状を聞くと、どんな病気なのかを想像し、こんな検査が必要かなと予想できるよう

になってきました。

 また、石坂先生には事あるごとにお電話をいただき励ましていただきました。今回、合格のご報告をした

際も、すぐにお電話をいただき一緒に喜んでくださいました。またクラスの皆さんにご報告した際、皆さん

からお祝いの言葉をいただき、ブレイクアウトルームでも皆さんから温かい言葉をいただき本当に嬉しかっ

たです。

 医療英語の勉強には終わりがなく、現場で通訳をしても「もっと良い訳し方があったのでは」と振り返り

と調べ直しの日々です。これからも石坂先生の医療通訳に対する思いを忘れず、言葉が通じず不安を抱える

方々の役に立てるよう努力していきたいと思います。



合格体験記  南部みゆき (2021 年度秋季講座受講 / 2022 年度秋季医療通訳技能検定試験 1 級合格)

<講座を受講して>

受講して特に印象深く感じた、2つのことについて書きます。まず、Zoom 受講がとても有難かったということです。私は医療通訳試験には何年も前から興味があり、勉強したいと思っていました。日本の主要都市には様々な通訳学校があります。しかし私のように地方に住んでいると、スクーリングの必要性という時点で道を絶たれてしまい、半ばあきらめていました。

そこに道が拓けた1つの理由は、奇しくも新型コロナウイルスだったと思います。多くの教育機関が遠隔で専門性の高い授業を提供するようになり、仕事をしながら多様化する学びを肌で感じながら受講できたことは幸いでした。講座のプログラムは身体のシステム別に構成されており、その都度、日英の両言語で書かれた冊子が届きました。

一度に分厚い冊子が届くよりも、このように各回まとめてあることで心理的に負荷もかからず、逆に一冊ずつこなしていく度に達成感を感じられたと思います。ほか参考書も、数ある中から確実に知識の補強になるようなものが選定されていたと思います。

次に、今後私のロールモデルとなられるであろう、石坂美子先生にご指導頂いたことです。授業では、先生ご自身が医療通訳を通して経験された内容を豊富に共有してくださいました。そのたびに、医療通訳を目指して学ぶ究極の目的は試験の合格ではなく、心身に病を抱えた外国の方にプロとして寄り添うことなのだ、と思いを新たにしました。

また、先生の飽くなき好奇心には、何度驚かされたか分かりません。学びに年齢は関係無いとよく言いますが、様々なことにチャレンジされている先生のお話は、今後の大きな刺激剤となりました。私が検定試験1級に合格した時、ともに喜んでくださった先生の声もまた、深く心に刻まれました。

改めて、本講座に携わって下さった方々と先生にお礼申し上げます。とても充実した半年間でした。


<医療通訳技能検定試験 1 級合格に思うこと>

2022 年 10 月の一次試験・12 月の二次試験ともに、初の受験で 1 級合格することが出来ました。石坂先生の修了試験を合格したからには、やはり技能検定試験にも挑戦してみたい気持ちが当然ありました。

ただ、急な手術のため春季受験には間に合わなかったので、秋季受験となりました。以下、1、一次試験、2、二次試験について感想を書きます。


1、一次試験

思っていた以上に難しい試験でした。事実、難易度は最近高くなっているそうです。1 級合格を狙っていたのですが、「今回は2級かもしれない、いや、そもそも落ちているかもしれない」と、落胆した気持ちで受験会場をあとにしました。全体的な印象としては、隅々まで勉強していなければ解答に自信が持てない問題が多かった、ということです。例えば英文の正誤問題では、かなり tricky な文が一文混じっていたりします。病気だけでなく検査内容にまで知識が必要です。

今回私がどうして一次試験を1級で合格することが出来たのかを考えてみました。一次対策として私は、プログラム受講時に使用した各回のテキスト・参考書全てを、2 か月かけて2巡するように計画を立てました。

途中、少しでも疑問に思ったことは自分が納得いくまで参考書や他のツール(ウェブ上コンテンツや、英語版の医学書等)を使って調べ、確実に1つ1つ「英語で」身に付けていく習慣を付けました。

それでも当日の試験では、全く見たことのない単語もあり、語の構造を見ても類推できず、やむを得ず消去法で解答した問題もありました。どんな分野からどんな問題が出ても「ここは勉強したところだ!」と自信を持って解答するには、このような積み重ねがどうしても必要だと思います。

勉強をいくらしてもキリのないプロセスですが、医療通訳士には、「ここまでで勉強は完結した」というのは無いと思いますし、受験段階からそれが始まっていると言えるのかもしれません。


2、二次試験 (診断:パニック障害)

受験上の注意として事前に、『試験官の発話を最後まで聞いて訳出すること』というのは知らされていました。

悪い予感は的中し、試験当日の患者と医師の一回分の発話時間が予想をはるかに超えて長く、試験終了直後はノートテイキングの圧倒的な練習不足を痛感しました。

一次試験を終えてすぐに、合否は不明のままとりあえず二次試験の準備だけは始めようと、受講時のテキストに収録されている CD3枚を通勤時(片道40分)毎日聴きました。

一次試験合格の通知を受け取ってからの6週間は CD に加えて、受講指定テキストの 1つ『英語で伝える病気のあらまし』に掲載されている病気の内容について、自分なりに英語で説明できるようまとめ直しました。

しかし、まとめた内容を口頭で練習する時間は不足していたと思います。まとめた病気について CD に無いものは、会話例が確認できる動画をウェブ上で探し出し、患者役で出てきそうな症状表現も自作でまとめました。

医療通訳で活躍されている方々は、ノートテイキングを駆使されていると聞いています。これはメモを文字で書くのではなく記号で表す特殊なスキルです。

私は一次試験の合格通知を受け取ってからこのスキルを集中して身に付けようとしました。しかし、2日目に中止しました。6 週間ではあまりにも時間が足りず、それよりも医師と患者の発話をしっかり漏れることなく聞いて記憶に残し、ポイントとなる単語のみメモをすることに切り替えました。

受験会場ではメモ用紙も準備されていますが試験後に受験票とともに回収され、評価の対象となるそうです。

私は殆どノートテイキングの勉強をしないままでしたので、試験当日は汚い字で書き散らしたものをもとに必死になって通訳する羽目になりました。

果たしてメモ用紙の評価はどうだったのだろう...と気になるところですが、勉強したことは活かせましたし(病気の説明など)、所定の 15 分でちょうど終えることが出来ました。

結果は思ってもみない1級合格でしたが、まだまだ勉強の足りなさを実感しています。今後も継続して勉強します。